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嬉野茶(蒸し製玉緑茶)製造工程

大好き 嬉野茶 (玉緑茶/ぐり茶)

渇きを茶家す、和水人 まえけん

2021年7月31日からは、

紙芝居屋のふろん茶

としても活動しています。

いつもおうえんありがとうございます

この記事は2018年10月22日に投稿していたものを、
リライトしています。

夏場は水出しで飲む機会が多かったけど
肌寒くなったこの頃は、急須で温かいお茶を
飲んでます。

実家は『前田製茶』

長崎県松浦市志佐町にあ
ります。

長崎県でも北部に位置する小さな市
です。

最近は「あじフライの聖地」としてマスメディアや
SNSで紹介されています。

https://matsuura-guide.com/ajifry/


1968年創業 丁度64年
になります。
(親父がね)

まつうらのかほり 不老の里として、

地元では、細々と小売販売をおこなってます。

志佐町のふるさと館などです。

昔はJA(農協)などで販売していました。

祖母に手を引かれて、船に乗せてやると言

われて、長崎の福島や鷹島に喜んで、ついて
行ってました。

有難い事に、うちのお茶のファンは、地元
出身者や親戚からひろがり、日本各地、アメ
リカなどにもいらっしゃいます。

インターネット環境も無く、最近まではFAX
も無く、はたまた 携帯電話なんてありません
でした(笑)
(今は親父もガラケイを持っています。)

家電話と手紙、ハガキで注文を受けるとい
う、小売?形態です。

生産した製品の多くは、佐賀県の嬉野にある
西九州茶農業組合連合会の競りに出します。

前田 實が、20歳の時、祖父 大吉ととも
に、嬉野茶の主流製法 蒸し製玉緑茶を始めま
した。

畑のほとんどは、借地で、自分の家の畑は
前畑とごく僅か、下高野地区に自工場があって、
薪を燃料にボイラーを動かしてた記憶があり
ます。

俺が小学生に上がった頃、自宅近くに新し
く自工場を建てました。

私自身も物心ついた時から、茶畑が遊び場で
した。

(※インターネット検索で、前田製茶 入れて
も長崎県佐世保市世知原町の(有)前田製茶
さんに繋がるのでご注意を)

切磋琢磨し、親父が美味しいお茶作りを信
念を持ってやり続けてきた、創業の64年の歴
史は、俺の尊敬と自慢です。

親父も今年84歳となり(╹◡╹)
昔から何十年と借りていた畑も地主さんに返却しながら、
全盛期に比べると収穫量は2~3割しかありません。

(周りが住宅地になってしまった茶畑は更地にして返さないと
いけないので、その費用が70万~80万円かかります。
規模を縮小するにも大きな出費が必要となります(;'∀'))

 

6,7年前からあと何年出来るかわからん といいながら、
最愛の嫁さんと娘(俺にとっては母と妹)を2年前に、
次々と亡くして、どん底にあっても、
続けてきた家業です。

というか、お茶🍵作りが親父を支えてくれたんだと
思います。

あっちこっち手術しながらも、弟や弟の家族、
親戚の手伝いを受けながら、現役で
頑張っています。

還暦近い息子の俺がゆうとも、おかしかけど、
えらく優しか人です。

亡くなったお袋は、世界一優しい人と結婚できて、
私の人生は
幸せでしたと、生前は日本農業新聞に
投稿してました( ノД`)シクシク…

そんな親父を、このあてにならない長男坊が、
今更、今になって、あと少しをおうえん
したくなって、ブログに書いてみました。

それが、おやじへのギフトになることは
もちろん、
親父の作るお茶を楽しみにして頂いてる
方々へのギフト、
美味しいお茶を探している
どこかの誰かへのギフトに
なれば嬉しいなと思います。

うれしいの茶だけに(;^_^A

お茶の飲み方は以前ライブ中継もしたので、
次回話すとして、

今回はお茶生産製造農家として、大まかな製造工程を
話してみようかなと思います。

(1)被せネット取り
お茶摘みの約10日~2週間前にお茶の葉の
生育を促し、旨味を凝縮させる為に、黒いネ
ット状のシート(バロン)を一畝毎に
被せていきます。

そしてお茶摘直前にシートを取り外します。

(2)お茶摘
高級茶葉は一芯二葉とか一芯三葉と呼
ばれる、新芽の部分だけを丁寧に、手摘
みによって摘みとります。

しかし、多くは自走式と呼ばれるコンバイ
ンみたいなやつで、機械に乗ったまま摘み取
るか、伴走式みたいな機械を2人で持って、
畝を挟んで刃が左右に動いてお茶の葉を摘ん
で、エアーでセットした袋に送り、一杯にな
ったら、袋を交換して摘んでいきます。

 

生葉の約2割しか製品にはならないから、
例えば生葉100kgから製品は20Kgしか出来
ないんです。

摘んだ生葉は工場に運びファンがついた専
用のコンテナに入れます。

(3)蒸す
集荷した生葉を適量ずつベルトコンベアーで
運びながら蒸します。

(4)粗柔
その日の天候、湿度と葉の生育状態をみ
て長年の経験から、1度に機械に投入する
量を決めます。

 

(5)柔稔
重しをかけながら、入念に茶葉を揉みます。

(6)乾燥
揉んで玉になった茶葉を少しほときながら、
乾燥させます。

(7)火入れ
乾燥した茶葉に火を入れながら、荒仕上げ
に入ります。

(8)色選
センサーと振動等によって、茶葉を大きい
葉の部分と茎の多い部分に選別します。

(9)水色確認
お茶を淹れて、色と香り、味を確認します。

(10)出荷準備
30Kgづつ専用のお茶袋に入れ、西九州茶流
通センターへ出荷できるようにします。

(11)小売基本

1200円/100g,600円/100gが基本
で、¥300/100gのも有るときもあります。
200g入りや500g入りの袋詰めの対応も
お受けします。

昔ながらの分銅計りで1袋づつ手作業で入れて
真空窒素充填を行います。

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